大きな口を開けたクマの表紙に、思わず目がいった絵本。ページをめくると、あら、かわいい~!クマだけでなく、パンダ、サル、ラマ、そしてライオンが、大きな口を開け、歯をむき出しています。
口の部分が、カットされていて、そこの部分は開いているんです。(ライオンの口の部分は、切り抜きがありません。)動物の歯は、フェルトでできています。頑丈にできていますよ。また同じ絵本で、歯の部分が紙でできているものもあります。こちらも、紙の歯の部分は、頑丈な作りになっています。
さて、この絵本。子どもの様々な力を引き出してくれます。対象年齢は、ネイティブの1歳児前後以降です。
Never Feed a Bear (Felt Teeth)
厄介な動物には、ユーモアたっぷりの対策をとるよ
絵本に登場するのは、5種類の動物。そして、それぞれが大きな口を開けて、厄介なことをするんです。大きな音を立てて竹を食べるパンダ。読者に向かって、歯をむき出してくるチンパンジー。
そんな動物たちの、厄介な行動をやめさせるために、食べ物をあげるのです。パンダには、やわらかいマシュマロをあげて、うるさい音をためてもらいます。チンパンジーには、歯ごたえがあるトフィーをあげます。トフィーが、ノリのように歯と歯をくっつけることから、歯をむき出すのをやめさせます。
ユーモアあふれる解決法に、思わず笑みがこぼれます。
ライミングワードで、英語のリズムにしたしもう!
絵本では、ところどころにライミングワードがあります。
eats, treats
teeth, toffees (`完全に一致してはいません。)
spit, bit
roar, more
look, book
これらのライミングワードが入ることで、センテンスにより一層リズムがつき、テンポよく読めます。読み聞かせのあとに、絵本に出てきた単語と同じ韻で、ライミングできる単語を挙げて、子どもと一緒に言ってみてもいいですね。例えば、look なら、took, cook, shook, nook のように、です。
フォニックスを始める前に、たっぷりと言葉遊びをすることって、英語独特のリズムをつかむのにとても大事なことです。なので、この絵本は、英語独特のリズムを習得するのにおススメです!
フィッシャープライス バイリンガル・ラーニングボックス DNY97
絵本の動物たちに、食べ物をあげちゃおう!
この絵本のすごいところは、動物たちに食べ物をあげられること。こういう絵本、なかなかないですよね。
どうやって動物に食べ物をあげるのかというと。。。まずは絵本を立たせて、食べ物をあげる動物のページを開きます。そして、絵本の内容に沿う食べ物を、動物の口の中に入れます。この時、Here you are. や、This is (These are) for you. あるいは、I’ll give you some …. Here you are. などと言うといいでしょう。子どもに言ってもらってもいいですね。
動物の口の後ろには、小さいお皿を用意しておくといいですよ。(ぺージをめくるたびに、お皿を置きかえなければなりませんが)
またアクティビティとして、絵本の内容に沿ったものではない食べ物を、あげてみてもいいでしょう。それと、本当の食べ物ではなく、おもちゃの食べ物を動物たちにあげても楽しいですよ。食べ物を挙げる時には、必ず英語表現を発話しましょうね!
英語のストーリーを聞きながら、手先の発達を促そう!
子どもたちが動物に食べ物をあげる時には、そのまま手で食べ物(あるいはおもちゃの食べ物)を取って、口の中に入れる。発達段階によっては、スプーン、フォーク、お箸等を使って、食べ物をあげることもできます。これらの動作は、手先の発達を促すことにつながりますね’。
このように1冊で、様々なスキルを伸ばせる絵本です。イラストの色使いが明るく、読み聞かせしていて、ウキウキする絵本でもありますよ。
Never Feed a Shark!