英語絵本、転校生の気持ちに寄り添う【I Walk with Vanessa】

お友達

小学校1年生の夏休み。私は、埼玉県から千葉県に引っ越しをしました。2学期からは、新しい学校に通うことになりました。転校するという意味をあまり理解できていなかったのか。それとも、なんとかなると思っていたのか。どちらにしろ、転校に関して不安になるという感情はありませんでした。それはもしかしたら、転校先のクラスメートが、私のことをあたたかく受け入れてくれたからかもしれません。

I walk with Vanessa】は、転校生のVanessaの転校初日の悲しい出来事と、それを見ていた、優しく、そして勇気ある行動をとった女の子の、お話です。


I Walk with Vanessa: A Story About a Simple Act of Kindness

転校初日に孤独を感じる、一人ぼっちのVanessa

先生と一緒に、教室に入るVanessa。席についても。話しかけてくれるクラスメートはいません。他の子どもたちは、楽しく過ごしている休み時間に、Vanessaは一人ぼっち。自分から、誰かに話しかける勇気もありません。学校が終わり、下校するときも一人です。

傷つくVanessa

一人ぼっちで家に帰るVanessa。その道中、男の子に何か嫌なことを言われます。傷つくVanessa。転校初日にこんな出来事があったら、私だったら次の日から、学校に行きたくなくなります。。。

Vanessaを助けたい!

Vanessaの様子を心配げに見ていた女の子がいます。お友達にVanessaのことを伝えても、お友達は無関心です。家に帰ってからも、Vanessaが気になって仕方がない女の子。翌日、意を決して向かった先は、Vanessaの家!思いきってドアをトントンとノックすると、そこにはVanessaが!そして二人は、一緒に学校に行くのです。

優しい気持ちが集まると、大きなパワーになるね

Vanessaと女の子が学校に向かう途中で、子どもが一人、また一人とVanessaと女の子の輪に加わります。そして、それがどんどん大きくなって。。。みんなで一緒に学校に行くのです。にっこり笑顔で、楽しくおしゃべりしながら。女の子の勇気と優しさが、他の誰かに伝わって、つながって、次第に大きなパワーになる。誰かに優しくするには、時には勇気が必要なんだよなぁ。

文字のない絵本で、登場人物の気持ちをくみとる

I Walk with Vanessa】は、文字のない絵本です。私が上記で書いたことは、イラストを見ながら、多分こんな出来事があって、こんな気持ちなんだろうなぁ。。。と、あくまでも、私なりの解釈で書いたものです。文字のない絵本って、読み手と、聞き手が対話することで、ストーリー展開を解釈したり、登場人物の気持ちをくみとったりできますよね。どれが正解ということはなく、お互いに自分が感じたことを相手に伝えながら、ストーリーが進んでいきます。そうすることで、日常生活の中で、相手が言葉を発しなかったとしても相手の気持ちを推し量る力が備わるのではないでしょうか。

【I Walk with Vanessa】を使った英語のアクティビティ:誰と一緒に何をする?

絵本の題名、【I Walk with Vanessa】を使って、英語のアクティビティをしましょう。

What do you do with your friends? I sing songs with them. / I dance with them.     のように、お友達と一緒に何をする? の問いに、答えてもらいます。まずは、子どもたちがすでに習った動詞や動詞句を使ってみることから始めましょう。その後に、まだ導入していない表現を入れてみるといいでしょう。その時は、その動作の意味を子どもたちが理解できるように、ジェスチャーや視覚教材を使うといいですね。

慣れてきたら、… with your friends? の部分を、… with Ken / your mother/ your grandfather? と、名称を変えてみてもいいですね。答えるときには、代名詞の目的格 (him, them 等)に、気をつけたいですね。

新学年、転校生、クラス替えの季節におすすめの英語絵本

あと数週間で春休み。それが終われば、新学年のスタートです。今までの学校環境とガラッと変わるお子さんもいることでしょう。また、そんなお子さんを受け入れる環境にいるお子さんもいるでしょう。そんな季節に、【I Walk with Vanessa】を手にとって、文字のない絵本から広がる世界を、お子さんとの会話で深めていけたらいいですね。


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