動物が大好き!ということではないのですが、なぜか動物に関する情報の絵本を読むのが大好きです。掘り下げて考えてみると、動物が生きのびていきための習性や、体の作りに感銘したり、驚いたりするからなのでしょう。
今回ご紹介するのは、動物が大好きな子どもたちの将来の夢につながるヒントをくれる絵本です。
動物に関わる仕事って、どのくらいあるの?
この絵本で紹介されているのは、25種類の動物に関連する仕事です。獣医(pet vet、farm vet、zoo vet)をはじめ、盲導犬のトレーナー(guide dog trainer)、ペットの絵を描いたり(pet portrait artist)、写真を撮ったりする人(pet photographer)。海洋生物を研究する人(marine biologist)や、昆虫を研究する人(entomologist)など、様々な職種が紹介されています。
私が初めて知る職種もありました。動物が、それほど好きではない私でさえ、「この仕事、いいな。」と思うものがあったんですよ!なので、動物が好きな子どもは、それぞれの仕事と自分の興味をすり合わせて、自分のやりたいことが見つかるかもしれないですよね。
どうして、その仕事をすることに決めたの?
絵本では、それぞれのプロフェッショナルがその仕事に就いた動機や、その仕事に就くためにしたことの説明がシンプルに書かれています。例えば、動物園の獣医さんだったら、子どもの頃に好きだった場所は動物園で、最初に働いたのは、近くで動物を見ることができる動物園のカフェだった。大学を卒業したあとに、動物園で獣医の研修医として働いた。そして今は。。。
というように、自分の興味関心が、どのような流れで今の仕事にたどり着くことになったのかが書かれているのです。「自分も、同じだ!好きな場所は動物園!」なんていう子どもがいれば、共感しながら、将来の自分の夢に向かうためのステップを想像することができそうですね。また自分を、この動物園の獣医さんの置き換えて、自分の将来を考えるかもしれませんね。
1日のルーティーン:どんな仕事をするのか知りたい
その仕事に就いたら、どんな仕事をするのか。1日の流れはどうなっているのか。気になるところですよね。絵本では、朝から夜まで、大まかな時間の流れを追いながら、具体的な仕事の内容を伝えています。例えば朝のミーティングから始まり、ライオンの赤ちゃんの健康チェック。そのあとは、食事をとらないゾウを心配する飼育員の話を聞いて、健康状態を確認したあとに、薬を餌の中に入れて、食べてもらう。仕事が終わって帰宅すると、自分の子どもが1日のことについて聞くので、それについて話をするんだよ。。。というようにです。
具体的に仕事内容がイメージできますよね。この仕事に就いてみたいな。。。と夢がふくらむ子どもいるかもしれません。、
仕事には、メリットもデメリットもある
好きな仕事に就くことのメリットは、たくさん見つけられることでしょう。でも、どんなに好きな仕事でも、デメリットは、つきものです。この絵本では、仕事をするにあたってのメリットとデメリットが紹介されています。デメリットに関してはユーモアたっぷりに描かれている仕事もあるんですよ!子どもがデメリットを読んだときに、がっかりしたり、意欲をそぐということは、なさそうです。一方的に、その仕事のいいこととばかりに目を向けるのではなく、よくない面を伝えることで、多角的に物事をとらえてもらいたいという作者の意図があるのかもしれませんね。
ちなみに、動物園の獣医さんになることのメリットは、「毎日、同じことが起こらない」。デメリットは、「獣医になるためには、長い期間、たくさんの勉強をしなくてはいけないこと。でもそれをするだけの価値があること」、と書かれていますよ!
自分には、どんな仕事が向いているのかな。
巻末には、自分にはどんな仕事が向いているのかのヒントをくれるページがあります。自分が持っているスキルに合った仕事、自分の性格にあった仕事、そして自分の興味や目標にあった仕事が、いくつかの選択肢とともに紹介されています。そこに書かれていることを読んで、自分のことを客観的にみたり、将来の目標について考える時間を作ることができそうです!
大人の私でさえ、「この仕事してみたいな。」と思う仕事がいくつかありました。なので、動物が大好きな子どもがこの本を読んだら、自分の将来を思い浮かべて心が躍ることでしょう。
I Like Animals … what jobs are there?:…what jobs are there? (That’s A Job?) (English Edition)
動物好きなら知っておきたい【英語の語彙】を、増やすこともできる!
動物好きなら知っておきたい英語の語彙にふれることができるのが、この絵本のおススメポイント!そして英語表現をかたまりでインプットできるんですね~
子どもは、自分の興味あることは何度も繰り返しますよね。きっと、自分の興味のある仕事のことが書かれていたら、そこを何度も読むはずなんです。いつのまにか暗記できるくらいに、です。絵本の中のセンテンスを一つ挙げてみますね。
Zoo veterinary nurses help the vets during operations, give medicines and clean wounds.
during…. の使い方。
medicines と、複数形になっている。
clean woundsで、傷をきれいにする。wounds は、ここでも上記同様、複数になっています。「どんな時は単数で、どんな時は複数で使うの?」という質問は、大人から出そうな質問ですが、子どもの場合は、そこまでの文法に考えが及ばないことのほうが多いはずです。子どもの場合、ひとかたまりで、インプットすることを優先しましょう。いつか、文法を学んだ時に初めて、単数形と複数形の違いに気がつくはずです。
I Like Sports… what jobs are there? (That’s A Job?)
何度も繰り返して読みたくなる絵本
I like animals … what jobs are there? は、動物が大好きで、大きくなったら動物に関わる仕事がしたいという子どものが、何度も手にとって繰り返し読みたくなる絵本です。こういう絵本を子どもの時に読んでいたら、私の将来がもしかしたら、別の方向に舵をとったかもしれないな。。。なんていうことを、この絵本を読んだあとに思いました。
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